不登校について
大人が仕事へ行けない時。
その人の中でとても重篤なことが起こっていることが想像されます。
しかし。
子どもが学校へ行けない時。
その子の中でとても重篤なことが起こっているのに、
そのことが想像されることはとても少ないと感じます。
子どもはまるで心がないかのように扱われてしまっているように見えます。
そして我が子が不登校となった時、親の不安や大変さを理解する人も少ないように感じます。
不登校は教室へ行く/行かないという目に見える行動だけを見ていても、
見えてくることは何もありません。
その子の中でどんな重篤なことが起こっているのか。
まずはそれを理解することが大切になります。
理解よりも先に教室へ行かせようとするアプローチから始めることが多く見られますが、
それが不登校の状態をより深刻にし長期化させることに繋がることが実際には多いものです。
不登校の背景にある心の状態を専門家に見立ててもらうことが大切です。
成長がまだ追いついていないのかもしれません。
隠れた特性が影響しているのかもしれません。
何かトラウマ体験があったのかもしれません。
その他、たくさんの可能性があり、ひとりひとりに理解できる理由があります。
その理由によりアプローチは大きく変わってきます。
理解することから始めることを大切にする風土が広まっていけばと願います。